日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

Vol.29, 2005-3

技術講習会などのテキストを見ると,”dBA”という表記が使われていません。一般的にも使われないのでしょうか?(Vol.29 No.3)
                                 (コンサルタント)

“dBA”、A特性で測定したことを示す、確かに便利な表記方法だと思います。騒音レベル (A特性サウンドレベル) と言うかわりに “デシベルエー”と呼んでいることもあります。しかしながら”メデシベルエー”も”dBA”も、正式な単位や単位記号としては認められていません。

量や単位の国際的な統一は、国際標準化の重要な役割を果たします。国際的に使用する単位 (SI: 国際単位系) は、1960年に国際度量衡総会 (CGPM) で採択されています。これに整合した規格 (ISO 37シリーズ、JIS Z 8202シリーズ) も制定されています。

音圧レベルや音響パワーレベルの単位として使っているデシベルという単位は、実は、SI単位としては採択されていませんが “SIには属さないがSIと併用して用いてよい単位”として認められている”ベル”(単位記号は”B”) に10-1倍を表すSI接頭語”デシ”(記号は”d”) が付いたものです。

A特性で重み付けられていることを表すには”騒音レベル”、”A特性サウンドレベル”などと明記するか量記号に添え字を付けて表す (LpALAeq) のが規格などでは正式とされています。

学会の中には、SI単位系に準拠していない学術論文の受理を拒否しているところもあると聞いたことがあります。とはいえ、これだけ広く普及している”dBA”ですから、即座に”dB”に統一することは困難ですし、一般的に用いることを否定するものではありません。講習会のテキストなどでは、気がついた部分から”dB”に変更している段階です。

(リオン株式会社 瀧浪 弘章)

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