身の周りの様々な音のうち、人に好ましくない影響を及ぼす音、不必要な音、邪魔な音が騒音です。

騒音のもたらす影響は、

睡眠妨害(眠れない、目が覚める…)
心理影響(うるさい、気になる、やかましい…)
活動妨害(会話妨害、テレビの聴取妨害、読書・勉強・作業の邪魔…)
聴力障害(難聴)や身体被害(頭痛・めまい、ノイローゼ…)
物的苦情(瓦のずれ、壁のひび割れ、精密機械などへの影響…)
社会影響(地価下落や土地利用の制限、近隣問題…)
など様々な問題があげられます。

騒音を形成している3つの要因:

第1に、騒音は音。物理現象としての音の存在が原因となります。
音は大気に生じた音圧の微少な乱れが波として伝わる現象です。
物理現象としての音の性質には空間、時間、周波数が関与します。
また、音の発生源・伝搬の経路・受音側の音響的性状も影響します。
しかしながら、騒音の問題を単純に音の物理現象としてのみ捉えると、問題を正しく把握することが難しくなります。

第2に、騒音は人が音を知覚することに伴う問題です。
人は聴覚により音を聴きます。
物理現象の音を、人が「音」として知覚し(聴取し)、「大きな音だうるさいな!」と判断される事によって、はじめて「騒音」となるわけです。
聴覚は視覚よりも早く、胎内に生命が宿ってまもなく機能し始めます。
人は音に敏感です。音を聞くとすぐに反応し、影響を受けます。さらに、心理現象面は複雑です。意識を集中していると、無関係な音が聞こえても、全く印象が残らない場合もありますし、逆にかなり小さな音にでも耳を傾ける事ができます。

第3に、騒音は、人と人、人と社会の関係に関わる現象でもあります。
騒音問題には、「発生源(音を出す人)→伝搬経路→受音側(影響を受ける人)」という構図が必ず存在します。
特に、音の印象は聞く人の状態によって大きく左右されます。
何をしているのか? 心理状態はどうか? 音の発生源との関係や社会的立場はどうか? 等など、様々な要因の影響で、物理的には同じ音であっても、それぞれの状況によって異なる影響を生じる事があります。
ある人にとっては、快い音楽であっても、別の人には騒音と受け取られたり飛行機の音に悩まされている人が、逆に自家用車のアイドリング音で、近隣住民に迷惑をかけているような場合もあるのです。