日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

世界の音環境シリーズ (Vol.42 No.1)
世界の音環境シリーズ

世界の音環境シリーズ

その①ベルギー編

1.会員の皆様こんにちは.世界の音環境シリーズその①,ベルギー編を担当させていただきます,当学会の理事の上田と申します.私事ながら2017年4月より,縁あってベルギー・フランダース地方のゲントという街にそびえるゲント大学のAcousticsのラボで,空中超音波の研究をしています.当該ラボのボスは,Dick.Botteldooren教授といい,現在ABAV (Belgian Acoustical Society)のpresident,EAA (European Acoustics Association)のvice presidentを務めています.
それはさておき,今回は音環境シリーズということで,私の方からはベルギーの騒音・音環境について簡単にレポート致させていただきます.それでは早速,航空機騒音から参ります.とは言え,あくまでも主観でのレポートですので,詳細等の事実確認はご自身でされてください.よろしくお願い致します.

●ベルギーの主要空港であるブリュッセル空港周辺の航空機騒音問題について

当該ラボでは,ブリュッセル空港の環境レポート(主に大気と騒音)を毎年作成しています.実際に同僚がノイズコンターを描いています.Dickや同僚の話によると,ブリュッセル空港での騒音問題で最も重大な問題は,ポリティカルな問題であると.ここでいうポリティカルな問題とは,騒音レベルがそこまで高くない地域からの苦情で,特に高級住宅街や政府関係者からの苦情が最も多いそうです.航空機自体の騒音レベルが低減されつつある現代はやはり低騒音での騒音問題がベルギーブリュッセル空港でも発生しているようです.余談ですが,ゲント上空はほとんどがその他のヨーロッパ便のオーバーフライトとのこと.飛行機雲が一度に何本も交わる空はとても美しいです.

●道路交通騒音

ゲントでは,数年前にエリア毎にゾーンが指定され,通行の規制が多数なされたようです.そのことにより,特に住宅周辺での道路の一方通行,速度規制が行われています.ドイツ・ベルリン等では,騒音に配慮して速度規制がなされていますが,こちらは渋滞の防止などの理由がメインのようですが,それらの規制により住宅街は特にとても静かです.

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