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公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

「環境対策」への取り組み(Vol.37 No.5)
「環境対策」への取り組み

「環境対策」への取り組み

名古屋高速道路は、伊勢湾岸自動車道、名二環、東名阪自動車道、東名高速道路、名神高速道路等の高規格幹線道路と一体となって、名古屋都市圏自動車専用道路ネットワークの中心に位置する都市高速道路であります。その中で名古屋高速道路公社(以下、「公社」と呼ぶ)ではいろいろな環境対策を実施することで高速道路沿線の環境保全に努めているところであります。   

今回は、名古屋高速道路における環境対策の一部紹介と、環境対策に対する私個人としての考えを紹介させて頂きます。

○自然や周辺環境を重視した環境対策

名古屋高速道路では、騒音対策として低騒音舗装の敷設や遮音壁の設置などを実施し、騒音環境の保全に努めておりますが、そればかりでなく、都市高速としてその周辺の景観に配慮した構造・色彩とすることや、自然に配慮した環境にすることも実施してきております。具体的には、名古屋城の外堀近傍の景観とそこを通過する高速道路との調和に配慮するため、高速道路の上・下部工を剛結構造として梁を省略するとともに桁形状を逆台形にし、その色彩を白色系とすることで高架下を明るくしたこと(写真-1)、公社が管理する施設と自然豊かな東山公園周辺の環境と調和を図るために施設の壁面を緑化としたこと(写真-2)、都市計画の変更時に地域で大切にされていた樹木の保存を考慮したこと(写真-3)、名古屋城外堀に生息するヒメホタルのことを考慮し、柱方式の高速道路照明ではなく特殊な照明(その当時日本で初めてパイプ照明を高速道路に採用)としたこと(写真-4)です。

○環境対策に対する個人的な取り組み

以上は事業者(公社)として取り組んでいる環境対策となりますが、私個人としても「環境対策」に取り組んでおります。その一つ目は、資格取得です。私自身は環境計量士(騒音・振動)という環境分野の資格を取得しています。この資格自身は騒音・振動の測定に関する資格となっておりますが、環境問題を取り組む上で「環境分野の技術的な資格」を取得することで、環境分野の専門への理解を深めることは重要なことと考えております。二つ目は、ペットボトルの蓋の回収です。社内にあるペットボトルを収集し、指定されたところへ運ぶことです。まだこの件については数回程度しか動いておりませんが、道路事業とは違った「他の環境対策」に取り組んでみたいと思ってのことであります。これから「環境対策」を考えるとき、自分の本業(道路事業)にとどまれず、いろいろな分野の環境改善に目を向けて動いていくことが、今の時代、これからの時代に求められていることではないかと考えております。

○今後の取り組み

今年、高速4号東海線六番北から木場までの延長3.9kmの建設が完了し、名古屋高速道路の全計画延長81.2kmが完成する予定となっております。これまでは主に高速道路建設と合わせて高速道路沿線の環境対策を実施してきたところでありますが、これからは建設してきた高速道路に対して環境の変化や時代のニーズに対応していくことがますます重要になってくると感じております。それには「事業者の取り組み」だけにとどまらず、なんらかの「個人的な取り組み」も社会的に要求される時代になってくるのではないかと考え、私自身なにかできることはないかと「三つ目」の取り組みを模索しているところであります。

飯塚洋介(名古屋高速道路公社技術部環境対策課)

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