日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

ホノルルの騒音事情(Vol.31 No.3)

ホノルルの騒音事情

じめじめと鬱陶しい梅雨が近づき, ワイキキの爽やかな青空を再び味わいたいと思っている方々も大勢いらっしゃると思います。広報委員会のご担当からは”インターノイズの裏話”の執筆を依頼されましたが, 現在は閉鎖した日本語版実行委員会ウェブサイトに掲載した記事の一部に手を加え改めて書かせていただくことにしました。

  • 航空機騒音:ホノルル空港の滑走路は, 半ば海に突き出しているので, 民間大型機の騒音は, ワイキキ周辺にいる限り気になりません。軍用機もワイキキ周辺では見たことがありません (空港の西側に基地があるらしい)。小型機がときどき “ぶ~ん” といいながら飛んでいますが, 気になるほどではありません。落ちないかどうか心配するだけです。
    たまに, 頭上をヘリコプターが飛ぶことがありますが, 犯罪の捜査か救急の患者搬送 (くらげが発生する時期には大活躍です) が多いようで, 騒音を気にするどころではありません。
  • 鉄道騒音:最近, 観光用にサトウキビ列車が復活したという噂を聞きましたが, オアフ島は, 鉄道騒音とは無縁です。
  • 自動車騒音:交通騒音の中で問題になりそうなのが, 自動車騒音ということになります。最近は, 幹線道路沿いにも高層住宅が建てられるようになりましたが, 基本的に幹線道路沿いに住んでいる人は殆どいません。道路沿いだったとしても, 庭がすごく広かったりするので気にならないのでしょう。高速道路を走っていても, 防音塀を見たことがありません。らしきものはあっても, 貧弱極まりなしです。
    日本ではあまり見かけない大型のトレーラーなどが沢山走っています。音響パワーレベルはかなり高いだろうと感じています。改造マフラー車もちらほら見かけるようになりました。
  • これも自動車騒音?:ワイキキでは, エンジンやタイヤ/路面以外から大きな音を出している車が走っています。風さえ通れば暑くないので, クーラーを使わず窓を開けて走る車が結構いるのですが, その窓から聞こえて来る大音量の音楽です。
    ワイキキ近くで, 西城秀樹の歌に合わせて “ロ~ラ~~” と叫びながら走っている車がいたら, 多分, 運転しているのは家内です。
    運転手さんと乗客が “幸せなら手をたたこう” を大きな声で歌いながら走るトロリーバスを見たこともあります。水陸両用車 (戦時中, 上陸用舟艇として使われていたとか) で市内と海をめぐるダックツアーでは, アヒルの鳴き声のクラクションを大音量で鳴らしながら観光客に手を振って走っています。
  • バンプ (段差):目的は騒音の低減ではなく, 安全の確保だと思いますが, ホテルやゴルフ場の敷地内, ショッピングモールの駐車場など, いたるところにバンプが作られています。当然, 速く走れませんので, 騒音レベルも下がっているようです。住居地域内の道も, バンプはありませんが, それほどスピードを出せないように設計されているようです。
    ある方から, 土木の世界ではハンプ (hump) と呼ぶというご指摘をいただきましたが, 現地踏査により, 米語 (少なくともハワイ) では, humpではなくbumpと呼んでいることを確認いたしました。
  • ゴミ収集車:住居地域での最大の騒音源です。あきれるほどの大音量を出して, ゴミを回収していきます。音楽もアナウンスも流しませんが, ごみ箱からゴミを落とすときの音の凄まじさは尋常ではありません。文句をいう人がいないのが不思議なくらいです。公共の目的のためであれば, 許容するという意識なのでしょうか。普段の住居地域は, 周りが静かなだけに, 人の声が案外気になります。窓を開けている家が多いので, 夫婦喧嘩などは筒抜けです。
  • 排気ガス:騒音の話題ではありませんが, バスを筆頭に, 大型車は, 屋根より高い位置で排気しています。拡散に役立つのかどうか存じませんが, 少なくとも, 後続の車には優しい配慮です。

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