日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

工学会の活性化(Vol.29 No.4)

工学会の活性化

総会(平成17年5月24日)に先立って開催された評議員会の説明資料に、会員の年齢構成図がありました。正会員1256名の平均年齢は50歳で、20歳代の会員は25名、30歳代は256名、40歳代は304名、50歳代は436名です。88歳になる2名の長老を含めて60歳以上の会員は235名です。この年齢構成を見て愕然としました。来年は創立30周年を迎えますが、創立当初は20歳代の新進気鋭であった世代の会員が際立って多く、後継者が順調に育っているとは言い難い状況のようです。社会の騒音環境が依然として厳しい状況の中で、人々の環境に対する要求レベルは高くなる一方であり、今後も学術、技術、行政の3つの分野の会員がともに協力し、知恵を出し合うことが望まれています。本工学会の魅力を高め、若い会員を増やして活性化を図ることが重要と思います。

一昨年の会員コラムには、若手会員の方々、また昨年の会員コラムではベテラン会員の皆様から学会のあり方や運営方法などについて数々のご意見やご提案がありました。昨年の5月に鈴木陽一先生から研究部会長を引き継いでから1年が過ぎたところですが、これらの貴重なご意見やご提案を大いに参考にさせて頂いています。以下に研究部会での議論の一端を紹介します。

研究部会には現在14の分科会が設置されていますが、本号の研究部会報告にも記されているように、それぞれ活発な活動を行っています。ただし、冒頭に述べた高齢化の問題は各分科会の活動ではより深刻で、大学でも行政でも直接現場で手を動かせる若手の研究者や担当者が激減しており、今後の人材不足が懸念されています。この点については、「音は何故マイナーか」をテーマとする第2回の“環境騒音問題に関する懇談会”でも、種々のご意見がありましたが、研究部会では、今回、新たに分科会委員の公募を試みました。会員の皆様で、興味のある分科会がありましたら、是非、応募いただきたいと思います。また、新たな分科会の提案も大歓迎です。

「春季研究発表会」は今年の4月の発表会で第4回の開催になりました。現在、第5回の実行委員会が組織され準備が進められています。第1回の春季研究発表会は、平成14年に岩瀬昭雄研究部会長のもとに開催されています。当時は部会委員として発表会開催の議論に加わりましたが、この春季の発表会は分科会によるオーガナイズドセッション方式で行なうことが決まり、その方式は現在まで引き継がれています。これは、従来から年1回、秋に開催されていた通常の研究発表会との性格の違いを明確にすることや、分科会活動の活性化に繋がることを意図したものです。会員の皆様のご協力で、発表件数などは順調に推移しており、平成16年の発表件数は、春季が36件、秋季が84件であり、年間の発表件数が平成になって初めて100件を越えました。とはいえ、研究部会ではこの5年を一つの節目と捉え、発表会の実施運営方法の見直しの議論を始めました。現在の研究発表会については1)4つの分科会がオーガナイズを担当しており、一般の研究発表が難しい、2)4月の開催は年度初めであり参加しにくい、3)秋の研究発表会を2日ではなく3日にして、オーガナイズドセッションもそこで行うことにし、春季研究発表会は止める、4)これまで分科会ごとに行っていた分科会報告会や、技術レポートの発行が少なくなってしまった、などなどの意見があります。今年度の研究部会で春季研究発表会のあり方を検討していますので、会員の皆様からのご意見も頂ければ幸いです。

「環境騒音問題に関する懇談会」も春季研究発表会の前日に開催された今回の懇談会で第4回目を迎えました。橘秀樹前会長の提案で始められたこの懇談会は、「学会の活動方針や学会に課せられた役割などについて、自由に議論し、情報交換する場」であり、通常の研究発表会やシンポジウムとは異なる雰囲気の中でフロアからも数多くの忌憚の無い意見が述べられています。未だ出席されたことのない会員の皆様も、是非、次回は足をお運び頂きたいと思います。

第2号の会員コラムで広報委員会委員長の堀江侑史氏が学会ホームページによる情報発信の重要性を指摘されています。研究部会でもこれまでの研究発表会のプログラムなどに加えて、部会の活動内容や分科会の成果などの情報発信を積極的に進めるべく、検討を進めています。

以上、研究部会から話題提供をさせて頂きましたが、魅力ある工学会を目指して活動していますので、今後とも、お気付きの点やご提案などお寄せ頂ければ大変有難いと思います。

(名城大学 吉久光一)

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