日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

騒音問題について啓蒙活動(Vol.28 No.4)

騒音問題について啓蒙活動

本誌Vol.28 No.1の会員コラムで、五十嵐寿一先生から日本騒音制御工学会の成り立ちについて、石井聖光先生から本学会が学術、技術、行政の三者が協力して騒音問題の解決にむけて活動している特色ある学会であることが紹介された。成立時からの伝統を踏まえ、学術、技術、行政の三者の活発な連携体制はユニークで素晴らしい。これを実感したのが本学会の研究部会および外部委託も含む種々の委員会活動で、ここではまさに学術、技術、行政の三者の間で忌憚のない意見と情報の交換が行われ、学ぶことが多く、私自身、大いに充実感を味わうことができた。

学会誌「騒音制御」は論文、技術報告の他に解説や特定テーマについての特集号など、異なる分野からの騒音制御に迫る新しい情報を得ることができるのが有り難い。この分野の取り上げ方は視野が広く、たとえばVol.27 No.2のように「福祉・医療・教育における音の活用」やVol.28 No.1の「音響に関する国際規格の最新情報」のように騒音に限定せずひろく音一般の重要なテーマについて丁寧な紹介がなされている。

本学会に期待することは、現在のアクティビティの高さを維持しつつ一般会員および社会に対する啓蒙活動のさらなる推進である。先に述べたように本学会では研究部会に属する種々の分科会および騒音評価手法や高速鉄道騒音の評価など種々の委員会が設けられ、活発な活動を行っている。研究部会の活動は学会誌にその概要が掲載され、委員会の成果は報告書にまとめられるが、進行途中の研究もありその総てが公表されるわけではない。春か秋の研究発表会の折りにでも分科会活動全体をPRする機会や、あるいは特定分科会の企画で一般市民も対象に公開講演会などの機会を設けることなど考えられる。騒音のような環境問題の場合、その解決に向けて一般市民の意識が大いに関与すると考えられるからである。

(大阪大学名誉教授 難波精一郎)

閉じる

PAGE TOP