日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

騒音・振動講習会への期待(Vol.26 No.2)

騒音・振動講習会への期待

事業部会では,年に2回,騒音・振動講習会を開催しています。寄せられたアンケートから,講習会への意見,本学会への要望などをまとめてみました。

講習会は,通常一日目が講義,二日目が測定器等を使っての実習およびQ&Aセッションという構成で行われます。昨年6月には例年通り初心者向の基礎講座を,11月には騒音に係る環境基準の評価マニュアルの解説と測定方法の実習を行いました。

受講者の多くは,実際に測定器を使って実習ができることをとても有意義に感じているようです。実習では,測定データをレベルレコーダに記録し,値を読み取ってから手計算でLeqを算出するといった,最近の測定器が自動で行う計算を,あえて自分の手でやっていただく機会を設けていますが,これについても「やってみて初めて測定値の意味がわかった」といった声が聞かれます。講義・実習終了後に講師や事業部会委員が答えていくQ&Aセッションも好評で,講義に関する質問ばかりでなく,日常業務で困っていることなど,大変多くの質問が寄せられます。

アンケート中の「今後開催してほしい講習会のテーマは?」という設問に対して,常に希望が多いことを受けて企画されたのが,2月15日に行われた第47回騒音・振動講習会「低周波音の基礎と測定方法」です。この講習会は講義だけの講習会となりましたが,今年度3回目の開催にも拘わらず,70名近くの受講者が大変熱心に受講され,関心の高さが窺えました。

感想として多いのは「実例を聞くことができて参考になった」といったもので,受講者のみなさんが実務に直接役立つ情報を求めていることがわかります。またアンケート全体から窺えるのは,受講者のみなさんの多くが,住民やユーザーといった,実際に問題を抱える人たちに非常に近い「現場」にいるということです。これでいいのだろうかと不安に思いつつも,確認する術がなく実務を進めている方が,講習会でみんなと一緒にやってみて自信をつけたり,ちょっとした疑問でも長いこと引きずってしまっていたものが,講習会を通じて解消されたといった,明るくほっとしたニュアンスを感じるアンケートが多くありました。また東京で開催される講習会に,九州,沖縄,北海道等遠方の方々もたくさん参加されていることにも,受講者の熱意が感じられます。

このようなことから,私は騒音制御工学会には「より身近に感じることのできる学会」という役割が求められているのではないかと思っています。あまりおすましをせずに,気軽に参加できる学会。そういった存在であってほしいということを百数十枚のアンケートから感じました。

(事業部会委員 千代田化工建設(株) 中村ひさお)

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