日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

認定技士の会(Vol.25 No.5)

認定技士の会

現在,本会の会員数は47名で,ほぼ隔月に例会を開催し,そこで主に会員から近況報告,最近の話題等について講演がある。最近では2月に増本 清氏,4月に岡田 健氏,7月に城戸健一氏が講演された。

増本 清氏は,騒音・振動を含めて労働安全コンサルタントで活躍されていて,今回の講演は,ここ数年に発生している社会的な事故あるいは我々の身近に起こり得る事故に関連して,職場に発生する災害を防止するリスクアセスメントについて講演された。なお,続いて本会事務局をお願いしている雨宮明生氏が永年にわたるリスクアセスメントの体験談について興味深い内容で話された。

岡田 健氏は,騒音・振動防止のコンサルタントとして国内外で活躍されているが,1999年から2年間,日本政府から騒音・振動に関するJAICA Expertとしてタイ・バンコックの環境研究・トレーニングセンター(ERTC)に派遣され,この3月に帰国された。今回は,タイの騒音事情について講演された。タイは公害に対する厳しい規制は整備されているが,現状は公害対策が遅れ,市内には古い車が走り,また観光名物のツクツクという三輪車や市民の足であるロングテールボートは日本製中古エンジンを消音器なしで搭載してうるさい音をたてて走り回っている。岡田氏は,途上国で環境対策を行うことは経済面や社会構造から非常に難しい状況であるとともに,公害対策や環境改善の考え方を指導することさえも国民性が絡んだ難しい問題であると話された。

城戸氏は,今も教鞭をとられているが,今回は音響学と情報科学について話された。音響学はわれわれの生活のために古くから非常に重要であるが,その重要なのは,音が情報を運ぶためで,情報科学の考え方と手法は音響学にとって非常に有用であり,それらが音響学の将来の発展の方向を示していることを力説された。

次回は,石井聖光氏のホールの音響設計と建築コンサルタントについて話される予定である。

(世話人 大熊恒靖,藤井圭次)

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