日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会員コラム

新東京国際空港の見学会(Vol.24 No.1)

新東京国際空港の見学会

平成11年11月12日、事業部会主催の見学会が新東京国際空港にて開催されました。新国際空港公団地域共生部環境管理室の辻さんと斉藤さんに空港内の施設を案内していただき、約30名の参加者がバスに乗って空港施設を見学してまわりました。案内していだいたのは飛行機の消音施設や防音提、情報公開センターなどです。

初めに見学をした消音施設は今年3月に完成したばかりの新しいもので、デュッセルドルフの空港にある消音施設と同様の技術を用いています。建物のような囲いの中に飛行機が1機入ってしまえる大きさで、エンジンなどの試験ができます。このようなタイプはハンガータイプと呼ばれ、国内には唯一のものということでした。この新しい消音施設は、従来から空港で使用している消音施設のとなりに設けられています。従来のものよりも新しい施設の方がエンジン試験時の音を約20dBも下げることができるため、夜中にも使用できるということでした。

防音堤は周辺の地域への騒音の低減を目的とし、滑走路に沿って空港敷地の端に設けられた施設で、約100メートルの幅で盛土をし、植栽をほどこした堤です。騒音低減効果は防音堤の背後で約10dBの効果があると考えられています。作られてから28年が経過した防音堤の植栽は大きく成長し、林のようになっていました。作られた当時まだ木が成長していなかった頃と比較して、現在の防音堤の騒音低減効果はあまり差がないとのことですが、心理的には木が茂ったことで音がより多く遮られるような気分になり、心理面を含めた防音効果は大きいとのことでした。

次に見学をした情報公開センターは地域の住民に空港の様々な情報を提供する施設です。興味深かったのは空港や空港周辺の騒音、水質、大気質などの観測データをリアルタイムで見られることでした。空港が周辺の環境に大変気を配っていることが感じられました。

最後に、以前管制塔として使用していたタワーに案内していただきました。このタワーは新しい空港ターミナルができるまで活躍していたもので、現在はこのタワーのとなりに新しい管制塔が建設され、使用されています。タワーの元管制室に昇る頃には日も暮れ、眼下に美しい空港の夜景を見ながら無事見学会を終了しました。

((株)小野測器 向井ひかり)

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