日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

Q&A

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現在途上国においても騒音は大きな問題になっていますが、騒音制御工学会、あるいは学会員の方々はどのような取り組みを行われているのでしょうか。わかる範囲でお教え下さい。
                                   (自治体職員)

(千葉県環境研究所  石井 晧)

絶え間無いクラクションの音、黒煙を吐きながら走るミニバスや大型バス、日に5回モスクから大音量で放送されるコーラン、たくさんの自動車の流れの間をすり抜けるように道路を横切る人々とカイロの街はエネルギーに満ち溢れ、喧騒の中にあります。バンコクは交通渋滞で有名であり、この解決策としてのスカイトレイン(都市内高架鉄道)が建設されました。この高架軌道はバンコクのメイン通りに天蓋をかけたように建設され、それにより地上の通りに自動車音が充満しています。このように途上国の騒音問題は都市に人口が集中し、街が拡大し、工業化する中で生じています。自動車交通問題は東京・大阪・バンコク・カイロと共に大きな地域環境問題であり、途上国を走る自動車・オートバイ・ロングテールボートはかって先進国を走っていたものであり、地球環境問題でもあります。 我が国の環境庁はタイ・インドネシア・中国・チリ・メキシコ・エジプトの環境のモニタリングと研究研修を行うセンターを国際協力事業団のプロジェクト方式によって、建設・設備を充実させています。このセンターでの技術移転に参加している専門家に自治体・民間・大学の当学会員がいます。技術移転は単に技術を移転するだけではなく、途上国の環境問題をカウンターパートと共に調査研究し、その方法や報告書の作成を確立・改善して、そのセンターがプロジェクト終了後も自立・自律していくように促進する教育活動も含んだ内容を持ちます。途上国も我が国も騒音問題は身近な問題でもあり、特に地方公共団体の行政・研究の経験を持ち、環境行政に熟知し、環境保全の理念・哲学を同僚と共に育み活動している人材が必要とされています。そして、外国での技術移転はカウンターパートとの友好関係の上にはじめて可能となります。現職で海外青年協力隊に参加できる条例を制定した町もあります。国際協力はこれからますます期待されるのです。

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