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公益社団法人 日本騒音制御工学会

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騒音計のDC出力は, どのような測定のときに利用するのでしょうか。(Vol.29 No.11)
                              (計量証明事業所所員)

(リオン株式会社 瀧浪 弘章)

多くの騒音計 (振動レベル計も同じ) には, 交流 (AC) 出力の他に直流 (DC) 出力を備えています。これは, 現行のJISや計量法 (検定検査規則) で, ディジタル表示の騒音計 (又は振動レベル計) には (原則として) 直流出力を備えることを規定しているからです。騒音レベルや振動レベルの時間重み付け特性の性能は, 通常, 立ち上がり特性と立ち下がり特性で規定されます。立ち上がり特性は, バースト信号を入力させたときの最大値を測定して試験します。立ち下がり特性は, 定常信号を入力し, それを突然停止してからの指示値が10 dB低下するまでの時間を測定して試験します。ディジタル表示の機器では, 10 dB低下する時間を測定できないので, 直流出力端子を利用して測定しています。

試験以外の用途としては, 例えば, ペンレコーダのように時間重み付け特性をもたないレコーダを利用して騒音レベルや振動レベルの記録をする場合が挙げられます。交流出力を利用してレベルレコーダに記録する場合のレベル合わせは増幅度の調整だけですが, 直流出力を利用する場合のレベル合わせは, 増幅度の調整に加えてゼロ点の調整も必要となることに注意が必要です。

他にも, 電圧計を使って簡単な騒音表示器を自作する場合などに直流出力を利用する例もありましたが, ディジタル出力を利用してコンピュータに表示できる今となっては, この目的で利用されることはめったにありません。

なお, 改正予定の騒音計のJISでは, 立ち下がり特性を1秒間に低下する指示値 (dB) で規定しているので, 試験のために直流出力を使う必要はなくなります。

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