日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

Q&A

「 ウィンドスクリーン 」の関連記事一覧

ウィンドスクリーン(防風スクリーン)には大きいものと小さいものがありますが,どのような違いがあるのでしょうか。使用上の留意点を教えてください。(Vol.35 No.3)
                               (環境調査会社 社員)

(リオン(株)音響振動計測器営業部 河野正秀)

風の影響によりマイクロホンで検出される雑音が風雑音であり、この影響を低減するためにウインドスクリーン(防風スクリーン)が使用されます。ウインドスクリーンは騒音測定時のみ一時的に使用するタイプと、屋外で長時間の騒音監視に使用する雨天対応の全天候型に大別されます。

ウインドスクリーンの材料には多孔質のウレタンフォームで材料中の気泡膜を取り除いたオープンセルタイプが一般に使用されますが、その外形寸法や構造、気泡密度により音響性能、風雑音効果が異なります。実際のウインドスクリーンではそれらの性能を両立できる条件を選択して使用されます。

一般的なハンディタイプ騒音計では利便性から直径7cm程度の球状のウレタンフォーム(図-1左)が使用され、各種性能を考慮して気泡密度が選択されています。A特性で約25dBの風雑音減少効果があります。最近ポケットに入る小型の騒音計(図-1右)が発売されていますが、その大きさに合わせてウインドスクリーンも小型化する必要があり、形状を工夫し気泡密度を高めることにより、実用的な性能(A特性で風雑音の減少効果20dB)を得ています。

騒音監視に使用する全天候型では、屋外での長期間使用を目的としており風雑音の減少はもちろん、十分な耐久性と同時に雨に対する防水効果が必要です。耐久性を考慮し一般的なウインドスクリーンより一回り大型(直径15~20cm)のウレタンフォームを用いて、内部には雨水の浸透を防ぐ構造がとられています。

ウインドスクリーンの各種性能は騒音計の技術資料等に紹介されていますので、その性能を良く理解し騒音計に適したウインドスクリーンを使用することが大切です。

閉じる

分野

キーワード

フリーワード

PAGE TOP