日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

会長挨拶

23期 会長挨拶

「会長就任にあたって」

会長 今泉博之

この度、会員の皆様のご推挙により、公益社団法人日本騒音制御工学会(以後、工学会という)の第23期会長を拝命しました。石田康二前会長が主導された第22期を引き継ぐことになり、副会長に就任された大屋正晴氏、尾本章氏ならびに21名の理事の方々と一致団結して、工学会を一生懸命運営していく所存です。会員の皆様のこれまでと変わらぬご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって世界は一変しました。我が国においても東京オリンピック延期が決まり、4月には国内7都道府県を対象に緊急事態宣言が発出、5月にはその対象が全国に拡大されました。人と人との接触を7割から8割減らすことが求められ、学校休校、在宅勤務、移動自粛等で社会経済活動が著しく制限されました。その結果、5月25日に全国を対象とした緊急事態宣言が解除され、6月19日には移動自粛の全面解除に何とか漕ぎ着けました。この間、工学会の活動も大きな影響を受けたことはご存知の通りです。技術講習会や春季研究発表会の中止、事務局の一時閉鎖、2020年度定時総会のオンライン開催等、これまでに経験したことがない事象が次々に発生し、学会運営が極めて困難な数ヶ月の中で第22期理事の方々及び事務局のご苦労は想像に難くありません。

移動自粛の解除によって新たな局面に入った感がありますが、新型コロナウイルスの終息には数年を要するとの予想もある中で、ウイルスとの「折り合い」(ウィズコロナ)を常に意識しながら「新しい日常」(ニューノーマル)の模索が始まったと捉えることもできます。勿論、工学会も同じです。「3密」を避け、人と人との距離を保ちながら工学会の運営・活動を如何に再開・軌道に乗せていくかが第23期の最初で最大の課題と考えます。この先2年間に思いを巡らせた時、私の頭に浮かんだキーワードが2つあります。「模索」と「定着」です。

改めて考えてみれば、工学会が学術・技術の発展と普及を図る手段としている研究発表会や技術講習会等の事業、それらを支える部会及び研究分科会等の活動は、基本人々がある場所に参集して行われているため、このまま継続することは当面の間困難です。幸い、社会経済活動が停滞した期間にリモートでのコミュニケーションツールが急速に発展し、これらを活用した工学会の事業や活動を模索します。理事会等の会議は既にオンライン開催を基本と考えていますが、事業としては今年度の秋季研究発表会をオンライン開催することに挑戦します。研究発表を確実に実現することを基本としつつも、オンラインの特質を活かし研究発表会に新たな魅力を追加するアイディアを模索します。また、工学会の事業全体にわたりオンラインの特質を取り入れられないか、学会としての魅力を上積みできないかを常に考え挑戦していきたいと思います。「遠隔」や「非同時」、「双方向」あたりがキーワードになるように思っていますが、一方でデジタル故の危うさも内包していますので、様々な意見を聞きながら、また周囲も見渡しながら慎重に検討することが不可欠でしょう。そして「定着」です。新たな挑戦の結果を検証し、「騒音及び振動に関する学術・技術の発展と普及を通じて生活環境の保全と向上に寄与」できそうなコンテンツの定着を試みます。研究発表会や技術講習会に限らず、広報や社会貢献に係る事業等においても、さらに私自身が見えていない部分でも活用できる可能性があるのではないかと考えています。この「模索」と「定着」の過程においては14の部会間の一層の連携が不可欠であることは言うまでもありません。理事会等における「密」なコミュニケーションによって様々な可能性(アイディア)を出し合い、工学会のニューノーマル構築の一助にできればと考えています。

最後に、「定着」については会員の皆様の声によってその是非が決まります。忌憚のない声をお聞かせ下さいますよう、またご指導・ご鞭撻下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

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