日本騒音制御工学会は、騒音・振動およびその制御に関する学術・技術の発展と普及を図り, 生活環境の保全と向上に寄与いたします

公益社団法人 日本騒音制御工学会

〒102-0083
東京都千代田区麹町3-12-6麹町グリーンビル2F
TEL:03-5213-9797 FAX:03-5213-9798

会長挨拶

20期 会長挨拶

「会長就任にあたって」

会長 吉久光一

このたび会員の皆様のご推挙によりまして、日本騒音制御工学会の会長を務めさせて頂くことになり、大変光栄に存じております。これからの2年間、副会長に就任されました吉村純一氏、福島昭則氏並びに22名の理事の方々と一致協力して工学会の更なる発展、充実のために最善を尽くし、重責を全うする所存です。会員の皆様にはご理解、ご協力また各部会、分科会等でのご尽力を心よりお願い申し上げます。

昭和51年(1976年)に設立された本工学会は、2年後の2016年5月に40周年を迎えます。この間、平成3年(1991年)には、環境庁所管の公益団体である社団法人日本騒音制御工学会になりました。さらに平成23年(2011年)には、公益法人制度の抜本的な改革により、公益社団法人に移行し、主務官庁が環境省から総務省に移りました。今年は、公益社団法人として3年目になりますが、民間や政府にはできない「非営利で公益的な活動」を一層促進したいと考えています。

学会活動の基本は、定款の最初にも述べられているように、「騒音・振動に関する調査・研究の実施」であり、研究部会、そのもとに設置されている各研究分科会の一層の活動が期待されます。皆さまご承知のように、本工学会は大学、官公庁、産業界で騒音や振動の分野に係る研究者により設立され、これまでに三位一体となって騒音・振動に関する研究や防止技術の発展に大きく貢献してきています。設立当時及びその後の科学技術は、物質的に豊かな社会の構築を優先し、大量生産、大量消費、大量廃棄を支えてきましたが、現在は安全安心で持続可能な社会、さらに心豊かな文化社会が望まれています。この社会の量から質へ転換に応じて、工学会の調査研究分野も従来の騒音防止や軽減などの研究だけでなく、快音化への調査研究なども数多くなされるようになっています。昨年の学会誌「騒音制御」では、3号にわたって「音のデザイン」の特集が組まれていますが、この特集に象徴されるように、今後は、騒音低減だけでなく音環境創造分野の調査研究が一層重要になります。

工学会の社会貢献につきましては、前任の安藤会長も重要な活動として推進され、成果を上げられていますが、公益社団法人として一層力を入れるべき活動と認識しています。当然のことながら、上述の騒音・振動に関する調査・研究それ自体が長期的観点からの社会貢献であり、充実する必要がありますが、より直接的な貢献として、講習会の開催や産学官連携等による事業も求められています。これまで工学会が継続的に実施している技術講習会は回を重ね、本年3月の開催で第90回を迎えています。ここ数年のテーマは、「騒音対策の基礎と考え方」、「騒音・振動技術の基礎と測定実習」、「騒音・振動の苦情処理」などが中心で、毎年4~5件の講習会が開催されています。また、自治体が主催する各種のイベントに講師を派遣するなどの社会貢献も進められています。さらに、受託調査研究業務も環境省などの国の機関や地方自治体を中心に毎年1~4件程度実施されています。今期もこれまで学会が継続してきたこれらの諸活動をより充実させ、一層推進することが重要と認識しています。

以上、調査研究と社会貢献の推進の二つについて述べましたが、学会の基本的な活動としては研究発表会の開催、学会誌の刊行、学術書の刊行、他学会との連携、国際会議の開催協力や国際規格への対応などがあります。これらの個々の活動の質を高め、堅実に実行することにより、会員諸氏から、また一般社会からも「魅力ある工学会」として認識して頂ける工学会が実現することを目指して、微力ではございますが、工学会の運営に努めていく所存です。最後になりますが、会員の皆様のご理解、ご協力を改めてお願い申し上げまして会長就任の挨拶とさせて頂きます。

PAGE TOP