栃木県大平町にある大中寺は,今から約500年前の室町時代に建立され,関 三刹として徳川の時代に天下にその名を知られていた名刹です。開祖は上田 秋成の『雨月物語』に出てくる禅師です。
大中寺の梵鐘は,約300年前の宝永年間に江戸で鋳造された直径62 cmの小型 な梵鐘であるが,基音の周波数197 Hzの済んだ心地よい音で,今でも朝昼夕の三回,時を告げています。
梵鐘の音の背景に蝉の声が聞こえますが,秋にはいろいろな虫の鳴き声で賑わ い,冬の深閑とした夜にはムササビが飛ぶ姿を見せます。